今年の下町散策は六義園〜巣鴨とげぬき地蔵でした。
平成30年10月5日(金)定刻に駒込駅に集まった一行10人は怪しげな空の下大名庭園の代表とも言える六義園に向かいました。この庭園は元禄15年(1702年)川越藩主柳沢吉保が自ら設計・指揮して完成させた回遊式築山泉水庭園で、都内では小石川後楽園と並んで二大庭園と称されています。
園内に一歩入ると春の季節には見事な花を咲かせるしだれ桜が迎えてくれます。この桜の満開時は華やかさにとにかく見とれるばかりで、夜はライトアップして一段と妖艶な姿を現すとのことですが、私はまだ観たことがありません(混雑も半端ない様です)。
古今和歌集をあしらった景色をめでながら池を一周、しばし大名気分を十分味わってから一路隣駅巣鴨をめざします。昼食後とうとう降り出した小雨のなか、東京の代表的な下町商店街である旧中山道沿いの巣鴨地蔵通り商店街へ歩を進めます。
先ずはこの入り口に江戸六地蔵の一つが鎮座する眞性寺をお参りし、その後いわゆる「おばあちゃんの原宿」こと巣鴨商店街を散策いたしました。ここでしか見られない赤パンツは誰が着用するのかと思いを馳せつつ歩いていると、ほどなくとげぬき地蔵こと高岩寺へ到着します。いつもは混んでいる「洗い観音」も今日はスイスイ、雨天も悪くないナと思いつつ水かけをしましたが、以前はタワシで洗っていましたがすり減ってしまい、二代目地蔵の開眼時からタオルで洗うようになったということです。
ほどなくして商店街が切れたところにひっそり佇むのは庚申塚、ここは中山道の休憩所として江戸名所図会にも描かれるほど賑わった場所だそうです。
散策最後に猿田彦大明神を拝み近くの都電荒川線の停車場で散開しました。雨も大したことなく予定通り無事工程を終了することが出来ました。江戸にはまだまだ名所が沢山ありますヨ、ともあれ参加者の方々ご苦労さまでした。(文・土田和正)